(2016年1月27日)
二年ほど前に国際犯罪集団を詐欺で訴えた。
当時、輸出規制下にあったマイケルの技術を盗んだ一団。
アルファアイティーシステム、藤井一良(呉思国)、藤井文(藤井の日本妻(中国妻は別途))、王業豊、大塚峻(自称ジャパンディスプレイ元社長大塚周一の甥)、中山裕史だ。
1月27日、判決の日だ。
13時10分に法廷へ向かう。
永谷典雄裁判官が私の名前を呼んだ。
「原告R社(深田)、原告の請求を全て棄却する」
永谷典雄裁判官は冷たく言い放った。
敗訴だ。
判決文を受け取った。
そこには、驚くべき事が書かれていた。
「R社は、マイケルが以前、米軍向けに納品した耐放射線チップ設計の技術を持っている会社である。その設計に関するソースコードを被告藤井一良は手に入れたがコンパイルには成功しなかった。耐放射線チップの技術は製品では無いので経済的な損失は発生していないし、中国で転売したかもと言っても証拠が無いし、藤井一良が解放軍だという証拠もないので構わないじゃないですか」
判決文は長くて、まあまあ難しいので端折って意味だけを取るとこういうことだ。
このソースコードは日本の大手カメラ会社にライセンスしたもので、売上実績もある物で、コンパイルできなかったという藤井の話は嘘だ。
藤井一良が中国人であるという証拠については一切触れられていなかったし、私が用意した藤井一良のサーバーが解放軍にあるという地図付きの証拠も一切触れられていなかった。
すぐにオフィスに戻って米国側とカンファレンスを開いた。
電話の向こうには、米国でもトップ10に入る大手防衛産業の会社のマネージャーがいた。
「なんだって?」
マネージャーは驚いた。
「そうなんです。耐放射線技術には価値が無いから、盗まれても構わないという判決でした」
永谷典雄裁判官がそう言うのだから仕方がない。深田は判決の内容について話をした。
「日本の裁判所は頭が狂っているんじゃないか?耐放射線技術なんて輸出規制のど真ん中だぞ!米国だったら、中国人が資料を見ただけで『みなし輸出』と見做されて逮捕だよ!」
「仕方ないんです。日本では中国共産党工作員裁判官が猛威を振るっているので、生粋の日本人にはどうしようもないので」
事実だから仕方がない。
「今回の件、米防衛省に相談させてもらう!安保違反だ!判決文をすぐに送るように!」
ガチャン!!
怒り狂ったマネージャーは、そう言い放って電話を切った。
「あーあ・・・」
オフィスで深田はげんなり来た。
裁判の証拠を集めるために、藤井一良の本名と戸籍の資料、解放軍基地内にある藤井一良のサーバー情報を取るのにどれだけ高くついたことか。証拠を集める旅費だけで100万円近くは使ったのだ。
共産党中央トップ10幹部の秘書にコンタクトし、その人と交渉してわざわざ中国国安(諜報機関)から情報を貰った努力もパーだ。
それなのに、永谷典雄裁判官にはそんな証拠が存在しなかったように扱われて、引先に怒られるという始末だ。
何もかも、日本が放置国家であるおかげで、怒られなくてもいい人から怒られている。
夕方になり、スマホが鳴った。『不明』と表示されていた。たぶん海外からだ。
「永谷典雄裁判官、梶原利之と17回金銭のやり取りをしていたそうだな」
声の主はアメリカ英語、アメリカは既に深夜だ。
「ええ?」
「今回の件、米議員にも報告しておいたからな」
そう言って、電話は切れた。
深田はトボトボと帰宅するなり、食事もせずにベッドに倒れこんだ。
「あたしは一般人なのに、意味不明なことが起こり過ぎる・・・」
全ては日本社会が抱える闇のおかげか。
TO BE CONTINUED
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